台風が近づいてますね。なんだかおどろおどろしい空模様です。
店頭やネット、バーゲン会場等で宝石を販売する場合、特に高価な商品の場合、ダイヤモンドには鑑定書が、ルビーやエメラルド・サファイヤなどの場合には鑑別書がついて販売される場合が多いです。
販売する場合でも、逆に店頭で買取する場合でも、今までは2つの鑑定機関を特にプラスに査定しておりました。
【中央宝石研究所】と【全国宝石学協会】です。
新聞やテレビでも話題になったので、ご存じの方もおられると思いますが、このうちの一社【全国宝石学協会】が経営破綻しました。
原因はダイヤモンドのグレードの鑑定をかさ上げしていたとの疑惑です。
特に色石に定評のあった鑑定機関なので、全宝協がなくなったことで色石の評価基準が定まらない状況に陥りました。
まじめに働いていた鑑定士さんの、日本一を誇る鑑定テクニックを絶やしてしまいたくないという気持ちと、宝石に対する情熱が、新しく【ジェムリサーチジャパン】という鑑定機関の設立につながったと聞いております。
一度失った信用を取り戻すのは大変だと思います。
なかなか最初は鑑別に出すこともためらわれたのですが、宝石業者さんや質屋業界の噂で、全宝協と同じように信用できる鑑別テクニックを持っていると、少しづつ聞かれるようになってきました。
古物市場(競り市)に出る商品でも、ここの鑑別書が付いたものも出てくるようになり、それなりにプラスの査定がされているように感じられます。
当社も【ジェムリサーチジャパン】の鑑別を利用してみました。
このように写真のついた、風格のある良い鑑別書(ソーティングカード)ですね。
一度落ちた信用を取り戻すのは並大抵の努力ではないと思いますが、我々が仕事をするうえで必要な機関でもあります。
ぜひとも頑張っていただき、私たちが自信を持ってお客様に勧めることができる鑑定機関であって欲しいと思います。
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